「室内飼育の猫はマダニ対策しなくて大丈夫!」はウソ!?室内猫も要注意!マダニ対策まとめ

「室内飼育の猫はマダニ対策しなくて大丈夫!」はウソ!?室内猫も要注意!マダニ対策まとめ|川西市のミネルバ動物病院【犬猫専門】整形外科、手術

2025/07/23ケガ・病気

「室内飼育の猫はマダニ対策しなくて大丈夫!」はウソ!?室内猫も要注意!マダニ対策まとめ



「うちのネコちゃんは、お外に出ないからマダニ対策はしなくても大丈夫!」と思っている愛猫家の皆さま!
実は、完全室内飼育の猫ちゃんにも危険が及んでいるかもしれません。

ここでは、室内飼育の猫ちゃんの飼い主さんも必見!
暑くなってくると動きが活発になる「マダニ」についてのあれこれについて、ご紹介いたします。

マダニって?

マダニについて、皆さまはどのぐらいご存知でしょうか?

マダニは昆虫だと思っている方も多いかもしれませんが、実は、クモやサソリに近い生き物なのです。

私たちが一般的に「ダニ」と呼んでいるのはイエダニやヒゼンダニといった、家のなかに潜んでいるダニのことです。
実は、これらのダニとマダニとは大きな違いがあるのです。

一番の大きな違いは、マダニは猫など哺乳類の血を吸うことによって、体が大きく膨張するという点です。
驚くべきことに、マダニは、血を吸うことによって数倍〜数100倍まで体を膨張させることができるのです。

では、マダニはどうして哺乳類の血を吸うのでしょうか。
若いマダニは、血を吸うことで成長し脱皮を繰り返し大きくなります。
また成長したマダニは産卵するために、栄養豊富な血を吸うのです。

「でも、血を吸うのは蚊も同じよね。蚊みたいに、吸っているところを見つけたら、除去すればいいんじゃない?」と思う方も多いでしょう。
ところが、マダニが非常に厄介なのです。

というのも、マダニは一旦、対象の血を吸血し始めると、簡単には対象から離れないのです。
血を吸う際、マダニは、セメントのような物質を分泌して対象の皮膚にピタッっとくっついて決して離れません。
そして、元の体重の約100倍になるまで血を吸い続けるのです。

体力がない子猫や老猫の場合、マダニに寄生されると貧血を起こしたり、大量のマダニに寄生されれば、感染症にかかることもあります。

猫にマダニがつく原因

猫にマダニがつく原因は、大きく2つ挙げられます。

元野良猫や保護猫で、前から寄生されていた

もともと屋外で暮らしていた猫は、マダニに寄生されていることが多くあります。
マダニの生息地は、畑やあぜ道、公園や河川敷など、少しでも木や草が生えているところに生息している可能性があります。

そのため、屋外で暮らした経験がある野良猫や保護猫は、既にマダニに寄生されている可能性が多いにあるというわけです。

野良猫や保護猫を迎え入れる際、特に先住猫がいる場合は特に、動物病院で診てもらってからお迎えするようにすることをおすすめします。

家族がマダニを家のなかに持ち込んだ

家族の誰かが、マダニを家のなかに持ち込むケースもあります。
マダニは人にも寄生するため、服などにくっついて家のなかに持ち込まれることもあります。

完全室内飼育の猫ちゃんであっても、こうしたことから、マダニに寄生されるというケースは多々あるのです。

猫のマダニチェック!どこに注目すればいい?

猫のマダニチェック!どこに注目すればいい?

愛猫にマダニがついていないか、どこに注目すれば良いのでしょうか。
注目する箇所は、おもに5箇所です。

被毛に覆われている体の部分にはつきにくく、毛が薄く皮膚が柔らかい顔まわりや足の指の付近などに、寄生しやすいといえます。

マダニを見つけたら?

もし、マダニを見つけてしまったらどうすれば良いのでしょうか?

マダニを見つけても決して、じぶんで取らないようにしましょう!
吸血しているマダニは、さまざまな病原体やウイルスを持っています。
無理やり取り除こうとすると、血液が逆流し、その血流に乗り病原体やウイルスが、猫の体に入ってしまいます。

また素人が無理に取り除くと、マダニの頭が猫の皮膚に取り残されることもあります。
これらは、病気や炎症といったトラブルにつながりますので、絶対に自分では取らないようにしてください。

可愛い愛猫にマダニがくっついていたら、びっくりして早く取ってあげたい気持ちになりますが、そこはグッと我慢をして、動物病院へ連れて行きましょう
動物病院では、薬を服用しつつ、マダニ除去専用ピンセットで取り除いてくれます。

愛猫をマダニの脅威から守る方法とは?

愛猫をマダニの脅威から守る方法はあるのでしょうか?
もっとも有効なのは、マダニ用駆虫薬の使用です。

完全室内飼育の猫ちゃんでも、以下のいずれかに当てはまるようであれば、マダニ用駆虫薬の使用をおすすめいたします。

上記のいずれかに心当たりがあるようであれば、マダニ用駆虫薬を使用することをおすすめしますが、市販されているものは、エビデンスがはっきりしていないものも多いので、かかりつけの獣医師に相談されることをおすすめいたします。

まとめ

「うちは完全室内飼育だから大丈夫!」と自信を持っていた飼い主さんも、ここまで読み進めていただければ、マダニの脅威と猫ちゃんを守るための対策の重要性を理解していただけたことと思います。

マダニを媒介して感染症になるケースは、私たち人間にもあります。
日本紅斑熱や、ライム病、ダニ麻痺症、重症熱性血小板減少症候群、バベシア症などといった感染症です。
これらの病気は、重症化するリスクもありますので、愛猫とともに飼い主さんも気をつけましょう。

マダニの活動が活発になるのは夏です。
しっかりと対策をして、可愛い愛猫をマダニから守ってあげてください。

       

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