整形外科
整形外科|川西市のミネルバ動物病院【犬猫専門】整形外科、手術
こんな症状でお困りでは
ありませんか?
SYMPTOM
- 歩き方がおかしい
- びっこを引いている
- 足を挙げている
- 痛がっている
代表的な病気
DISEASE
膝蓋骨内方脱臼
膝蓋骨とは膝のお皿のことです。このお皿は足の屈伸運動に重要な役割を持っており、このお皿が内側に脱臼している状態を膝蓋骨内方脱臼と言います。
膝蓋骨内方脱臼は、小型犬の多くで認められますが、全く痛みが出ない子もいます。
- 症状
-
- 跛行(膝を曲げたままけんけんすることが多い)
- 突然、足を挙げる。その後、しばらくすると普通に歩けるようになる
- 小型犬種(チワワ、トイプードル、ポメラニアンなど)
- 検査
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- 触診
- レントゲン検査
- 治療
- 外科手術
術式には数種類あり、1つの術式のみだと非常に再発率が高いです。そのため、当院では5つの術式を組み合わせて実施しています。- 前部縫工筋リリース
- 内側支帯リリース
- 滑車康再建術
- 脛骨粗面転移術
- Rudy法
- 当院での治療実績
-
術後再発率;1%未満(300症例以上)
※一般的に膝蓋骨内方脱臼の術後の再発率は20%と言われています
膝蓋骨内方脱臼の手術症例 >
- お伝えしたいこと
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肢の異常がほとんど認められない場合、手術は不要です。ただし、足を痛がる頻度が多くなってきた場合は、軟骨に重度の損傷が生じ、そのままにしておくと関節へのダメージが大きくなるため、早期の手術が必要となります。もちろん、手術のタイミングが遅くなればなるほど、予後は悪くなります。
当院では膝の脱臼がある全ての患者さんに手術を勧めているわけではありません。
”パテラ”や”膝のお皿”について指摘されたことがある方は早めにご相談ください。
前十字靭帯断裂
前十字靭帯は膝の安定化に重要な靭帯です。
事故などの外傷や生まれつきの骨の変形などによって前十字靭帯に負荷がかかると断裂します。
- 症状
- 肢を完全に挙げている(ただし、触っても痛みは少ない)
- 検査
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- 触診
- レントゲン検査
- 治療
- 外科療法(内科療法で改善が認められなかった場合)
- ラテラルスーチャー
- TPLO
- ラテラルスーチャー
- 当院での治療実績
- 術後の再発率;1%未満(1症例のみ)
前十字靭帯断裂の手術症例 >
- お伝えしたいこと
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10年以上前までは体重が15kg未満の動物は外科適応外と言われていましたが、現在では体重に関係なく外科手術の適応となります。手術までの期間が長いと、半月板まで損傷してしまいます。
ただ、この病気は痛みが少なく、診断が難しいので、動物病院で診察を受けたのにも関わらず見落とされた結果、数週間~数ヵ月もの間、放置されて当院に転院された患者さんもいます。
なかなか改善しない足のびっこが認められる場合は、早めに受診して下さい。
橈尺骨骨折
事故や高いところから飛び降りたときの衝撃で生じる前肢の骨折です。
トイ・プードルで頻繁に認められます
- 症状
-
- 前肢を完全に挙げている
- 前肢が変なところで曲がっている
- とても強い痛みがある
- 検査
- レントゲン検査
- 治療
- プレートを用いた完全整復
整復方法には、当院で行っているプレート固定以外にも外固定、髄内ピンなどがありますが、それらは強度が非常に弱いため、癒合不全になる可能性が非常に高いです。
また、それらの術式を行った後、厳重な運動制限や外固定(ギブスのようなもの)が必要なので患者さんへのストレスが大きくなります。
当院ではプレートによる完全整復を行っておりますので、術後2週間程度軽く外固定を巻きますが、術後から足をついても問題ありません。 - 当院での治療実績
- 癒合不全;0件
術後の再骨折(プレートの破綻);2症例(高所からの落下、ゲージに足が挟まって暴れた)
橈尺骨骨折の手術症例 >