愛犬を守るために必須!?狂犬病ワクチンとは?
愛犬を守るために必須!?狂犬病ワクチンとは?|川西市のミネルバ動物病院【犬猫専門】整形外科、手術
2025/03/07ケガ・病気
愛犬を守るために必須!?狂犬病ワクチンとは?

わが子同様に可愛いワンちゃんには元気で長生きしてもらいたいというのは、愛犬家の皆さんの共通の想いではないでしょうか?
愛犬家の皆さんは、可愛い愛犬の健康を守るために、法律により定められたワクチン接種を行なっていると思います。
ここでは、そのワクチンのひとつ狂犬病ワクチンについてご紹介いたします。
狂犬病とは?
狂犬病とは、ラブドウイルス科に属する狂犬病ウイルスが原因で発症する感染症です。
哺乳動物全てが感染する病気で、感染した動物の唾液に含まれるウイルスに、ほかの動物が接触することで伝播します。
特に、野生のキツネやコウモリなどが感染源となることが多くあります。
感染している動物に噛まれたり、感染動物の唾液が人間の傷口や粘膜に接触することにより、私たち人間にも感染・発症します。
この病気が厄介なのは、治療法がないという点です。
致死率はほぼ100%という恐ろしい病気です。
しかしながら、海外では狂犬病が根絶されていない国がまだあるものの、日本においては、狂犬病予防法により犬にワクチン接種を義務付けてきたため、1957年以降は国内での発症事例はありません。
狂犬病に感染した際の病状について
狂犬病ウイルスに感染した場合の病状については、大きく3段階あります。
狂犬病ウイルスに感染した場合、ウイルスの潜伏期間を経て、症状が現れ始めます。
潜伏期間については、感染部位の位置やウイルスの量によって異なります。
数週間から数ヶ月といわれていますが、稀に1年以上かかることもあります。
それでは、狂犬病ウイルスにかんせんした際の病状について順を追って見てみましょう。
第1段階/前駆段階
発熱、筋肉痛、不安感、倦怠感、食欲不振など、症状は比較的軽度です。
これらの症状が、2〜10日間続きます。
第2段階/興奮段階
異常な興奮状態、攻撃性の増加、水恐怖症、音や光に対する過敏な反応が見られるようになります。
これらの症状は、数日間〜1週間程度続きます。
この段階での特徴的な症状としては、水恐怖症です。
これはただ水を見るのが怖いというだけでなく、水を飲む際にも恐怖を感じるため、水を飲み込むという動作が極めて困難になります。
第3段階/麻痺段階
最終段階になると、徐々に麻痺が始まります。
特に嚥下筋の麻痺が進行すると、唾液が溜まり狂犬病の泡を引き起こします。
呼吸困難や全身の麻痺が進行し、最終的には呼吸が停止し死に至ります。
ここまでくると、治療は非常に困難で、致死率はほぼ100%です。
日本における狂犬病ワクチン接種について

ここまで読み進めていただいてお分かりのように、狂犬病とは非常に怖い病気です。
狂犬病ウイルスに感染し、一度症状が現れてしまうと、治療は非常に困難です。
致死率ほぼ100%という非常に危険である狂犬病を防ぐ唯一の方法は、ワクチン接種です。
日本では、狂犬病予防法に基づき、全ての犬に対して年に1回のワクチン接種が義務づけられています。
生後90日以上の犬を飼い始めた飼い主は、飼育を始めた日から30日以内に市町村町に犬の登録が義務付けられています。
登録した犬には、「鑑札」が交付されるとともに、毎年1回の狂犬病のワクチン接種が義務付けられます。
狂犬病ワクチンは市町村での集団接種、もしくは動物病院で接種することができます。
集団接種の場合は、その場で「狂犬病予防注射済票」が発行されます。
動物病院での接種の場合には、動物病院から「狂犬病予防注射済証明書」が発行されます。
これを市町村へ提出すれば、「狂犬病予防注射済票」を発行してもらうことができます。
ただし、交付手数料が550円必要になります。
住まいのある市町村の獣医師会所属病院でワクチン接種をした場合であれば、その場で鑑札、注射済票を交付してもらえます。
狂犬病ワクチンの効果と副作用について
狂犬病ワクチンは非常に効果的です。
適切に接種された場合、狂犬病ウイルスの感染をほぼ完全に防ぐことができます。
また副作用も一般的には大変少なく、もし副作用が発生した場合でも、接種部位の腫れや発熱といった軽度なもので、数日以内に自然に解消されます。
愛犬が病気にかかっている場合、またほかのワクチンを先に接種している場合など、獣医師からワクチン接種を止められる場合があります。
このような場合には、動物病院から発行される「狂犬病予防注射猶予証明書」を市町村に提出ると、一定期間、狂犬病予防接種の実施の猶予が与えられます。
まとめ
狂犬病は、現在日本では長らく発症が確認されていない病気であるため、その怖さを知らない方も多いと思います。
この記事でお伝えしたように、狂犬病ウイルスに感染すれば、ほぼ助かりません。
致死率100%の非常に危険な病気であり、愛犬や私たち人間、哺乳類全般がかかり得る病気です。
このように恐ろしい病気である狂犬病ですが、感染を防ぐための方法があります。
それが、狂犬病ワクチンです。
狂犬病は、ワクチンを接種することにより、ほぼ100%予防することが可能です。
大切な愛犬が、飼い主の無知と怠惰によって命を落とすことがないよう、狂犬病ワクチンは必ず毎年1回接種させるようにしましょう。