犬のワクチン接種!狂犬病や混合ワクチンの選び方を解説
犬のワクチン接種!狂犬病や混合ワクチンの選び方を解説|川西市のミネルバ動物病院【犬猫専門】整形外科、手術
2025/02/03飼い方・しつけ
犬のワクチン接種!狂犬病や混合ワクチンの選び方を解説

初めて犬を飼う飼い主さんにとって、「ワクチン接種ってよく分からない!」と思っていないですか?
また既に長く愛犬と生活を共にしている飼い主さんのなかにも「時期が来たら動物病院から案内が来るからワクチンを受けているけど、どうして受けなければいけないのか、何を予防しているのか、いまいちよく分からない!」という方もいらっしゃることでしょう。
ここでは、そのような皆さまにワクチンについての理解を深めていただけるよう、犬のワクチンについてしっかりと解説してまいります。
ワクチンの役目について解説!
「愛犬にワクチンを毎年接種させているけど、ワクチンって何!?何に効いているの?」
ここでは、そんな疑問にお答えいたします。
犬が接種するワクチンには、毒性を弱めたり毒性をなくした病原体が入っています。
「病原体を愛犬に接種してるの!?」とびっくりした方もいらっしゃるでしょう。
いわゆる生ワクチンと呼ばれるものです。
私たち人間もBGGや麻疹、風疹、水痘など赤ちゃんのときに接種するワクチンは生ワクチンです。
私たち人間や犬には、免疫機能が身体に備わっています。
感染症にかかったときには、その病原体に対する免疫が体内でつくられます。
この免疫によって、次に感染症が体内に侵入してきたときに発症を防いだり、発症したとしても症状を弱めることができているのです。
犬のワクチンの種類について
犬のワクチンには2種類あります。
1つは、法律で義務付けられている1年に1回接種しなければならないもの。
もう1つは、任意のワクチンです。
必ず接種させなければならないワクチンは、狂犬病のワクチンです。
任意のワクチンは、いわゆる混合ワクチンです。
それでは、それぞれのワクチンについて詳しく見ていきましょう。
狂犬病ワクチンとは?
生後3ケ月以降の犬が対象のワクチンで、年に1回の接種が義務付けられています。
接種時期は、毎年4月1日から6月30日の間です。
自治体での集団接種や動物病院での接種も可能です。
狂犬病とは、狂犬病ウイルスに感染した動物に噛まれると発症する病気で、致死率ほぼ100%の病気です。
狂犬病ウイルスは、体内に侵入し中枢神経に到達するまでの時間が長いため、適切なワクチン接種によって発症を阻止できるとされています。
混合ワクチンの種類や予防できる感染症について
混合ワクチンは、法律で接種が義務付けられていない任意のワクチンです。
混合ワクチンは、その名のとおりさまざまな感染症の予防ができるワクチンです。
予防できる病気の種類は、5~10種類です。
混合ワクチンとひとくちにいっても、予防できる病気の種類によってワクチンには、5種ワクチン、6種ワクチン、8種ワクチン、10種ワクチンと4種類あります。
これらの混合ワクチンそれぞれがどのような感染症を予防できるのか、詳しく見ていきましょう。
5種ワクチンで予防できる感染症
- 犬ジステンバー
- 犬パルポウイルス感染症
- 犬パラインフルエンザウイルス
- 犬伝染性肝炎
- 犬アデノウイルス2型感染症
6種ワクチンで予防できる感染症
- 犬ジステンバー
- 犬パルポウイルス感染症
- 犬パラインフルエンザウイルス
- 犬伝染性感染
- 犬アデノウイルス2型感染症
- 犬コロナウイルス感染症
8種ワクチンで予防できる感染症
- 6種ワクチンで予防できる感染症
- 犬レプトスピラ感染症(イクテロヘモラジー型)
- 犬レプトスピラ感染症(カニコーラ型)
10種ワクチンで予防できる感染症
- 8種ワクチンで予防できる感染症
- 犬レプトスピラ感染症(グリッポチフォーサ型)
- 犬レプトスピラ感染症(ポモナ型)
犬の混合ワクチンどれを選べばいいの?

上記に挙げた4つのワクチンで、どれを選べば良いのか?
悩みますよね。
目安としては、ほとんど屋内にいて、ほかの犬と接することがほとんどないという犬の場合は、5~6種のワクチンで充分だと考えられます。
毎日外に散歩に行ったり、ドッグランに行ったりするなど、ほかの犬と接する機会がある場合であれば、8種のワクチンがおすすめです。
飼い主さんと一緒に1年に1回以上、山や川、海などに出かけるという場合は、10種のワクチンを接種しておくと安心です。
ちなみに、以下の感染症を防ぐワクチンをコアワクチンと呼び、全国で発症している病気として犬の予防が推奨されています。
- 犬ジステンバー
- 犬パルポウイルス感染症
- 犬パラインフルエンザウイルス
- 犬伝染性感染
- 犬アデノウイルス2型感染症
上記以外を予防するワクチンは、ノンコアワクチンと呼ばれており、その病気に感染する可能性のある犬に推奨されています。
ワクチンの接種間隔は?
前述したように、狂犬病は生後3ケ月以降1年に1回の接種が必要です。
一方混合ワクチンの場合は、子犬と成犬でワクチン接種の間隔が異なります。
仔犬のコアワクチン接種は、2ケ月齢から4ケ月齢の間に2~3回接種し最終接種は16週齢以降となります。
最終接種後、4週間以上の間隔を空けて血液検査により抗体検査を行ないます。
その結果、感染値予防の基準を満たしていれば、コアワクチンにおいては3年後とに追加接種を行なうこととなります。
一方、ノンコアワクチンは、3年に1回の接種では不十分とされています。
コアワクチンは、1度接種すれば抗体が3年は持続するので、3年ごとの接種で良いのですが、ノンコアワクチンのなかには、半年ほどしか抗体が持続しないものもあります。
持続する期間は、個体によっても異なるので、ノンコアワクチンの接種の間隔については、かかりつけの動物病院で相談してみてください。
まとめ
大切な愛犬が、病気にならないように予防するのがワクチンです。
任意のワクチンについては、獣医師と相談しながら、愛犬の行動範囲によってどれを接種するべきか決めましょう。
川西市のミネルバ動物病院では、犬・猫のワクチン接種が可能です
ワンちゃん・ネコちゃんの予防接種・ワクチン接種のご相談をお受けしております。
どのワクチンが良いか分からない、いつ接種させれば良いか分からないなどの疑問にもお答えいたします。
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