口のなかが白いor赤い!犬の口内炎の原因と症状・対処法について
口のなかが白いor赤い!犬の口内炎の原因と症状・対処法について|川西市のミネルバ動物病院【犬猫専門】整形外科、手術
2025/11/15ケガ・病気
口のなかが白いor赤い!犬の口内炎の原因と症状・対処法について
「何も食べていないのに、口をクチャクチャさせている」
「最近口臭が・・・」
愛犬のこんな変化に気づいたら、口のなかをのぞいてみてください。
もしかしたら口内炎かもしれません。
ここでは、なかなか気づきにくい犬の口内炎について、その原因と症状、対処法についてご紹介いたします。
犬の口内炎とは?
犬の口内炎とは、私たち人間と同じく口腔内にできる炎症のことです。
口のなかをのぞいてみないと分からないため、愛犬の口内炎は飼い主さんは気づきにくいのです。
犬の口内炎の4つの原因について
犬の口内炎の原因は、大きく4つあります。
それぞれについてみていきましょう。
①歯周病歯垢・歯石の付着によるもの
犬の歯についた歯垢や歯石自体や、そこに含まれる細菌や炎症性物質などが刺激となって、歯垢や歯石が付着した歯と接触する口腔粘膜に炎症や潰瘍が生じているものです。
犬の口内炎の原因としては最もよくある原因です。
②外傷や接触性刺激
針や魚の骨、プラスチック、おもちゃなどといった異物を口に入れたことによって口腔内にケガによるもの、または落下事故や交通事故、火傷や感電、漂白剤や石油などといった化学物質、刺激性・毒性のある植物への接触などにより口内炎になるケースもあります。
③免疫力の低下
感染症や代謝の異常、栄養不良などにより、犬の体の免疫力が低下した時に口内炎を発症しやすいと言われています。
糖尿病や腎臓病といった疾患、ジステンパーのような感染症などのひとつの症状としても、口内炎は挙げられます。
④免疫介在性疾患
天疱瘡、エリテマトーデス(紅斑性狼瘡)などを患っている場合、その症状のひとつとして口内炎を発症することがあります。
愛犬が発する口内炎のサインとは?
犬の口内炎は、飼い主さんに気づきにくい口のなかで発症します。
見つけるのはなかなか至難の業ですが、実は愛犬が出す口内炎のサインがあります。
以下のような症状が見られたら、口内炎かもしれません。
- 口の周りを前足でこするなど口を気にしている
- 何も食べていないのに口をクチャクチャしている
- 口を触られるのを嫌がる
- 口臭がきつい
- よだれが多い
- 熱がある
- ご飯を食べるときに痛がるそぶりを見せる
- 食欲はありそうなのに食べようとしない、もしくは食欲がない
- 口を開ける際に痛がっている
愛犬の様子に上記のサインが見られたら、口内炎を患っているのかもしれません。
このようなサインを見かけたら、次に愛犬の口のなかを見てみましょう。
犬の口内炎の口のなかの症状
愛犬の口のなかを覗いてみましょう。
次のような症状は見られませんか?
- 歯茎や舌、口のなかの粘膜が赤い、またはただれていたり腫れていたり、カリフラワーのように盛り上がっている
- 口のなかが出血している
- 白い水疱が見られる
- 口の中に白く膨らんでいる部分がある
犬の口内炎の検査について
犬に口内炎が見られる場合、ほかの病気の可能性が疑われる場合には、疑われる病気によって以下のような検査が行われます。
| 腎臓病や糖尿病といった全身性の疾患 | 血液検査、尿検査、超音波エコー検査 |
|---|---|
| 好酸球性肉芽腫症候群 | 細胞をとっての病理学的検査 |
| 歯周病、もしくは潰瘍性刺繍口内炎 | レントゲン検査、肉眼撃検査 |
| 真菌 | 顕微鏡検査、培養検査 |
| 悪性腫瘍 | 病理組織検査・生検 |
犬の口内炎の原因別の治療方法について
犬の口内炎の治療は、口内炎の原因となる要因によって治療法が異なります。
それでは、口内炎の原因別に治療法をみていきましょう。
病気が原因の口内炎の場合
糖尿病や腎臓病、免疫介在性疾患などといった病気の症状のひとつとして口内炎を発症していた場合、まずは、もとになる病気の治療を行ないます。
歯垢や歯石が原因の口内炎の場合
歯垢や歯石の付着による口内炎の場合には、まずは、歯垢や歯石を除去します。
その際、必要に応じて抜歯を行ないます。
外傷が原因の口内炎の場合
外傷が原因の場合には、口腔内を洗浄するとともに、炎症部位の切除や縫合が行われます。
また必要に応じて抗生物質などが投与されます。
犬の口内炎の予防法とは?
犬の口内炎の予防法については、以下のことについて気をつけてあげましょう。
- 歯のケアをし、歯周病の予防を行なう
- 普段のお手入れの際に、口のなかもチェックするようにする
- 病気を早期に発見することができるよう定期検診を受ける
- 栄養バランスの良い食事を用意してあげる
まとめ
愛犬の歯磨きをしていても、なかなか口のなかを隅々までチェックすることは、なかなかないと思います。
そのため、気づきにくい犬の口内炎。
人間にとっても口内炎は煩わしいものです。
愛犬が口内炎で痛い思いをしないように、また、口内炎に隠された重大な病気を早期に発見するためにも、口内炎は早めに飼い主さんが見つけてあげるようにしましょう。
特に老犬の場合には、歯周病や腎疾患、口内炎腫瘍をはじめとした腫瘍やガンなどのリスクも高くなりますので注意が必要です。
そして気をつけたいのが、人間の口内炎の薬を安易に使用しないこと。
人間の口内炎治療薬にはステロイドが含まれています。
場合によっては、炎症を悪化させてしまう恐れもありますので気をつけましょう。
この記事の監修者

獣医師 田中 浩二
ミネルバ動物病院 院長
兵庫県川西市の犬猫専門の動物病院です。
在籍しているスタッフが多いため、大型犬の手術・術後管理も安心です。
病気の相談、診療のみならず、食餌に関する素朴な疑問、日常のケアなど、どんなことでもお気軽にご相談ください。
医院情報
| 病院名 | ミネルバ動物病院 |
|---|---|
| 住所 | 〒666-0013 兵庫県川西市美園町2-16 |
| 電話番号 | 072-758-5111 |
| ホームページ | https://minerva-ah.com/ |

