オス猫の去勢手術はするべき?最適なタイミングや金額を解説
オス猫の去勢手術はするべき?最適なタイミングや金額を解説|川西市のミネルバ動物病院【犬猫専門】整形外科、手術
2024/03/23飼い方・しつけ
オス猫の去勢手術はするべき?最適なタイミングや金額を解説
オス猫を飼ったら、まずは繁殖をさせたいかどうかを家族で考えましょう。
そして、繁殖を望まないということであれば、去勢手術をおすすめします。
ここでは、オス猫の去勢術のメリット・デメリットや、手術の時期やかかる費用などをご紹介いたします。
去勢手術のメリット
まずは去勢手術のメリットを考えてみましょう。
大きく挙げると、3つのメリットがあります。
- スプレー行動を抑制する
- 発情期の問題行動を抑制する
- ケガや感染症を防止する
それでは、それぞれのメリットについてご説明しましょう。
スプレー行動を抑制する
スプレー行動とは、自分のにおいをつけるマーキングの一種です。
通常よりも濃くにおいのキツイ尿を、立ったままの姿勢で高い位置にかけます。
室内であっても所かまわず行なうため、飼い主さんも大変です。
去勢手術を行なうと、このスプレー行動を抑制することができます。
ただし、個体によっては去勢手術後も変わらず、スプレー行動をするネコちゃんもいます。
発情期の問題行動を抑制する
発情しているオス猫は、大きな声で鳴きます。
発情して鳴くことは、オス猫の本能とはいえ、飼い主さんにとっては、家族はもとよりご近所にも迷惑をかけるのでは?とハラハラしますよね。
去勢手術をすれば、このような鳴き方をしなくなります。
ケガや感染症を防止する
去勢手術を行なったオス猫は、けんかをしなくなります。
けんかによるケガや感染症を防ぐことができるのもメリットのひとつです。
去勢手術のデメリット
次に、去勢手術をした場合のデメリットについても見ていきましょう。
- 全身麻酔のリスクがある
- 太りやすくなるので糖尿病のリスクが高まる
- 性格が変わることがある?
それでは、それぞれのデメリットについて詳しく見ていきましょう。
全身麻酔のリスクがある
「多くのネコちゃんがしている去勢手術であるから安心。簡単な手術だから。」と思っている方も多いと思いますが、手術の際には全身麻酔をかけるので、少なからずリスクがあるということは理解しておきましょう。
太りやすくなるので糖尿病のリスクが高まる
去勢手術をすると、ホルモンバランスが崩れるため、太りやすくなります。
太ってしまうと、その分、糖尿病のリスクも高まるので、去勢手術後は、飼い主さんがきちんと体重管理をしてあげる必要があります。
体重を増やさないよう、食事内容や量などについても気を付けてあげましょう。
性格が変わることがある?
去勢手術をしたオス猫は、性格が変わるという話を聞いたことがあると思います。
去勢手術をすることによって、性ホルモンの分泌がなくなるため、オス猫独特の行動が抑制されるのですが、これによりオス猫の攻撃性も抑制されます。
穏やかになったように見えるので、性格が変わったと思うかもしれません。
ですが実際は、基本的な性格が変わることはないようです。
オス猫の去勢手術に適した時期とは?
ここまでご紹介したように、オス猫の去勢手術には、メリット・デメリットがあります。
これらを充分理解したうえで、去勢手術に臨んでいただきたいと思います。
それでは、去勢手術に適した時期はあるのでしょうか?
実は、特に適した時期というのはありませんが、できれば、生後半年から1歳ぐらいまでに行なうのが理想とされています。
その理由としては、1回でも発情期を迎えた経験があるオス猫の場合、去勢手術をしたあとも
スプレー行為をしてしまう可能性があるからです。
そのため、最初の発情期を迎える生後半年から1歳ぐらいまでに去勢手術を行なうのがベストだとされているのです。
生後半年までは、まだ子猫であるため手術に耐えうる体力が十分ではないため、去勢手術を受けさせることは避けましょう。
また、いつもと様子が異なり元気がない、ご飯をあまり食べない・・・など体調が思わしくない時の手術は避けた方が無難です。
手術当日の体調に気になる点がある場合には、症状などを動物病院の獣医師に相談して診察を受けたうえで、去勢手術を行なうようにしましょう。
去勢手術の料金は?
ネコちゃんの場合、オスとメスで去勢手術の料金が異なります。
オス猫の場合は、約1万円~2万円です。
ちなみに、メス猫の場合は、約2万円から2.5万円が相場です。
保険適用にはならないので、飼い主さんの実費となります。
また、術前検査や薬代、入院代などが別途かかる場合もあります。
オス猫に去勢手術をする際に気を付けるべきこととは?
愛猫に去勢手術を受けさせる際には、下記について気を付ける必要があります。
- 去勢手術前にワクチン接種を済ませる
- 手術前夜は絶食させる
- 手術後の傷口のケアと薬の投与
去勢手術の前には、定められたワクチン接種は必ず行なっておきましょう。
また手術の際に、胃の中に食べ物が残っている場合、手術の際に嘔吐してしまうことがあります。
いつから絶食させるかは、獣医師によく聞いて実行しましょう。
去勢手術は、個体によって日帰りの場合と、入院する場合があります。
術後は、ネコちゃんが傷口を舐めてしまわないようにエリザベスカラーを装着することがほとんどですが、飼い主さんの方でも、傷口を舐めないように気を付けてあげてください。
また万が一、傷口が開いてしまった場合には、獣医師に診察してもらいましょう。
抗生物質などの薬が処方されることもありますので、必ず飲ませるようにしましょう。
これまで薬を飲ませたことがない場合は、あらかじめ薬の飲ませ方などを獣医師に確認しておくことが大切です。
術後は、便秘や下痢の症状が見られることもありますが、長く続くようであれば、獣医師に相談してくださいね。
まとめ
オス猫をお迎えしたら、去勢手術をどうするか考えなければなりません。
去勢手術をすることにより、上記に挙げたメリットのほかにも、外で野良猫のメスに子猫を産ませてしまうという心配もなくなります。
メリット・デメリットをよく考えたうえで、去勢手術を受けさせるべきかどうか考えてください。
また去勢手術を受けさせたあとは、手術を頑張ったネコちゃんを褒めてあげるとともに、必ず飼い主さんの責任で、しっかりと面倒をみてあげてください。
川西市のミネルバ動物病院では、去勢・避妊手術が可能です
兵庫県川西市のミネルバ動物病院ではワンちゃん、ネコちゃんの去勢・避妊手術が可能です。
避妊手術は、腹腔鏡手術が可能です。傷口が小さく、回復が早いため、わんちゃん・ねこちゃんの体への負担が大幅に軽減できます。
川西市、猪名川町、宝塚市、伊丹市、池田市で腹腔鏡手術を行っている病院は1病院のみ。
ワンちゃん、ネコちゃんの去勢・避妊手術についてお悩みの飼い主さんは、ぜひ一度当院へご相談ください。
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