猫の疥癬ってどんな病気?他の猫や人にもうつるの?治療法を解説
猫の疥癬ってどんな病気?他の猫や人にもうつるの?治療法を解説|川西市のミネルバ動物病院【犬猫専門】整形外科、手術
2026/01/26ケガ・病気
猫の疥癬ってどんな病気?他の猫や人にもうつるの?治療法を解説
猫の疥癬とはどんな病気でしょうか?
ご存知ですか?
ここでは、猫の疥癬について詳しくご紹介いたします。
猫の疥癬とは?
猫の疥癬(かいせん)とは、ヒゼンダニというダニによって引き起こされる皮膚病です。
かゆみが強いので、猫ちゃんにとっては、かなり辛いものです。
しかも全身へ広がるスピードが早く、感染力も高いので同居猫ちゃんがいる場合は特に注意が必要です。
猫の疥癬の症状とは?
それでは、猫の疥癬のおもな症状についてみてみましょう。
猫の疥癬の初期症状
初期症状としては、次のような症状が見られます。
- 耳の先端にかさぶたができる
- 皮膚がウロコ状になりカサカサしている
- 皮膚が厚くなる
猫の疥癬が進むと現れる症状
そして、進行が進むにつれて、次のような症状が見られます。
- より激しいかゆみ
- 皮膚の剥離(フケ)
- 脱毛
- 炎症
疥癬の症状が進むとこのような症状が見られるようになります。
そしてかゆみが激しいため患部を掻きむしってしまうことにより、患部が傷ついて出血したり、化膿することもあります。
一部分の炎症から、あっという間に全身に広がってしまうのも疥癬の特徴のひとつです。
幼猫や老猫の場合、衰弱し食欲不振になることもあります。
早めの治療が必要です。
猫の疥癬の原因とは?
猫の疥癬の原因は、ヒゼンダニというダニの1種です。
ヒゼンダニは、皮膚の角質層に穴を掘り、そのなかで排泄や産卵をします。
ヒゼンダニそのものやヒゼンダニの糞便に対して、猫がアレルギー反応を起こすため、激しいかゆみや皮膚炎が起こるのです。
それでは、そもそもヒゼンダニはどのようにして猫に付着するのでしょうか?
ヒゼンダニは、すでに疥癬に感染した個体と接触することによって簡単に付着します。
そして、また感染した個体が次の別の個体へと伝染し、感染が広がっていきます。
感染は、直接感染した個体と接するだけでなく、タオルやブラシの共有でも感染します。
同居猫ちゃんがたくさんいる場合には、1頭の感染が見つかったら、他の個体も治療することが重要です。
また屋外にいる猫は、ヒゼンダニに感染しているリスクが高いので接触は避けたほうが良いでしょう。
疥癬に感染してから発症するまでは、2〜6週間と言われています。
また、ヒゼンダニは、寄生している個体から落ちると数日で死亡します。
猫の疥癬の治療法とは?
「疥癬かも?」という疑いがある猫ちゃんは、まず患部の皮膚を取り、顕微鏡で感染しているかどうか調べます。
ヒゼンダニがいれば、まずはヒゼンダニの駆除から始めます。
首筋や肩甲骨に薬剤を垂らすスポットタイプの薬や飲み薬、注射タイプなどといった薬などが処方されます。
ただしこれらの薬は、卵には効かないため、根気強く投薬を続ける必要があります。
また、症状や体格に合った薬であること、用法用量を守ることも重要です。
猫の疥癬の感染について
前述で、猫の疥癬は感染性が強いと言いましたが、人や犬などといった猫以外にも感染するのでしょうか?
疥癬は、人獣共通感染症です。
そのため、犬や人間にもごく稀に感染することがあります。
犬にヒゼンダニが付着すると、猫と同じように発症します。
しかしながら、人間にヒゼンダニが付着すると、激しいかゆみが起こり、発疹が出ますが、これらは一過性のもので自然に治癒することがほとんどです。
人間に付着したヒゼンダニは、猫に付着した場合と異なり、繁殖することができないため、いずれ死んでしまいます。
とはいえ、飼い主さんは、疥癬の発症が見られる猫と接するときには、直接触れないように気をつけましょう。
猫が疥癬と診断されたら?
同居の猫やほかの動物がいる場合、同居の子たちの受診も必要です。
そのうえで、隔離が必要であれば感染している個体は、感染が広がらないよう隔離をするようにしましょう。
また感染した猫ちゃんが使っていたベッドや首輪、カーペット、おもちゃなどは熱湯消毒しましょう。
ヒゼンダニは、60℃以上のお湯に10分以上浸すと死滅します。
またダニは、湿度の低い環境が苦手であるため、熱湯消毒のあとは、しっかりと乾燥させることも大切です。
天日干しでは、ダニを除去することはできませんので要注意です。
感染猫ちゃんがいた部屋は、掃除機をかけて残っているヒゼンダニを吸引、除去しておきましょう。
猫の疥癬予防の方法とは?
猫の疥癬予防の最も効果的な方法は、疥癬になった動物と接触させないことです。
野良猫と接触することにより感染するリスクは高まります。
室内飼いを徹底するとともに、網戸越しで合っても屋外にいる猫と接触させないようにすることが大切です。
また日頃から猫ちゃんの住環境を清潔にすることを心がけましょう。
動物病院に相談すれば、ノミダニの予防・駆除剤を処方してくれます。
これらは、それぞれの個体に合わせた用法用量があるので、市販品を飼い主さんの判断で使用するのではなく、獣医師に相談することがポイントです。
まとめ
猫の疥癬は、激しいかゆみを伴うため、猫ちゃんにとっては大変辛いものです。
言葉を話せない猫ちゃんだからこそ、飼い主さんによる日頃からの予防が大切です。
この記事の監修者

獣医師 田中 浩二
ミネルバ動物病院 院長
兵庫県川西市の犬猫専門の動物病院です。
在籍しているスタッフが多いため、大型犬の手術・術後管理も安心です。
病気の相談、診療のみならず、食餌に関する素朴な疑問、日常のケアなど、どんなことでもお気軽にご相談ください。
医院情報
| 病院名 | ミネルバ動物病院 |
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