猫の脱毛、どうすればいい?原因や治療法を解説

猫の脱毛、どうすればいい?原因や治療法を解説|川西市のミネルバ動物病院【犬猫専門】整形外科、手術

2023/11/13ケガ・病気

猫の脱毛、どうすればいい?原因や治療法を解説


猫の脱毛、どうすればいい?原因や治療法を解説

飼っている可愛いネコちゃんにある日突然ハゲている部分ができてしまった、、
もしそんなことが起きたらびっくりしますよね。

しかし動物の毛が一部分なくなってしまう病気って実は珍しくないのです。

もしものときに焦らず病院を受診できるよう、ここでは猫ちゃんの脱毛について説明していきたいと思います。

 

猫の脱毛とは?毛周期も関係

まず初めに脱毛とは、文字通り猫ちゃんの身体の一部分において本来なら毛があった位置で、毛が部分的あるいは全体的に薄かったり、無いような状態を表します。
それはもしかしたら根元から毛が無いのかもしれないし、裂毛といって毛が途中でちぎれている様子が毛が無いように見えていただけかもしれません。

ネコちゃんは人間と違って季節により毛が生え変わりますよね。
毛の成長には毛周期というサイクルが存在し、生え代わりの季節の数週間の新しい毛が生えて古い毛が抜ける時期を成長期、それ以外の時期を休止期と呼びます。
長毛種、短毛種、あるいはスフィンクスという毛がない猫種などによってこの時期の長さや頻度は異なります。
したがって毛が抜けた後にこの成長期に入らなければ毛は生えてこれず、脱毛という状態になります。

どうして脱毛してしまうのか?考えられる原因とは

脱毛の原因としては以下のようなものが挙げられます。

具体的にはアトピー性皮膚炎、食事によるアレルギー、耳疥癬、ツメダニ症、寄生虫アレルギー、細菌感染による膿皮症、皮膚糸状菌症、ニキビダニ症などがあげられます。
猫ちゃんではホルモン性の脱毛は稀ですが、避妊あるいは去勢済みの猫ちゃんで性ホルモンのアンバランスが起きたことが原因とされることやクッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)、甲状腺機能低下症が原因になる事もあります。

また他には心因性、つまりストレスや不安な気持ちなどから体表をなめるのが癖になり、毛が抜けてしまう子も中にはいます。
同様に、体内で何か気になるところがある、例えば肛門嚢がたまっていて気になって肛門周囲をなめる、膀胱炎の時に下腹部をなめるなどこういうときにも脱毛が起きてしまうことがあります。
猫ちゃんの舌はざらざらしていて引っ掛かりやすいので舐めるだけでも毛が抜けたり、切れてしまう要因になります。

皮膚の症状が原因で猫ちゃんが痒みを我慢できない時、激しく掻いてしまう子と舐めてしまう子に分かれます。
前者の場合は皮膚が赤かったり、ときには出血していたりなど痒いんだなというのが一目瞭然でわかります。
しかし後者の場合は痒そうというのがわかりにくいため皮膚病の発見が遅れてしまう時があります。

猫ちゃんの脱毛を見つけた際にはどこにあるのか?左右対称か?が重要になっていきます。
左右どちらかに1箇所だけ、など単発的に脱毛が見られる場合はそこに真菌や外部寄生虫が付着していたりなど外からの要因が考えられます。

一方で左右対称的に全体的に、などびまん性に脱毛の症状が見られる場合にはアトピーやアレルギーなど体の内側の要因が主に考えられます。
猫ちゃんの脱毛は左右対称的になることが多く、腹部から内またにかけてや、胸部から脇腹にかけてみられます。

猫の脱毛の治療法

猫の脱毛の治療法

上述のように毛が抜けてしまった原因が皮膚にあるのか、ないのかで治療法は全くがらりと変わってきます。

皮膚が原因であった場合には、その皮膚炎の原因の根本を突き止め治していく必要があります。
例えば食事によるアレルギーであればフードの変更や何が食べれて食べれないのかを知るための検査を行います。
また外部寄生虫が原因であれば駆虫薬を投与するし、皮膚表面の炎症がある場合には消毒して軟膏などの外用薬を使用して治していきます。

一方で皮膚以外の要因、つまりホルモンの異常によるものであった場合には血液検査でどこの臓器に異常があり毛に異常をきたしているのか、あるいはエコーなどで腫瘍がないかの確認をすることもあります。

しかし猫ちゃんの脱毛が皮膚のせいなのか、あるいはそうじゃないのかという見分けをするのは難しいです。
病院でも痒そうに見せている素振りや実際に赤くなっている皮膚を見ない限りは何が原因なのかというのはすぐには分かりません。
その為もし猫ちゃんに脱毛している箇所を見つけたらかかりつけの動物病院にて相談してみましょう。
毛の検査や血液検査により根本の病気を発見することができます。

猫が脱毛しないためには

もうすでに脱毛がある場合には、より脱毛が広範囲になってしまわないようにする必要があります。

痒みが原因になっているのなら、その痒みに対する根本的なアプローチが重要になります。

ホルモン異常による場合にはそのホルモンの過剰あるいは減少を内服薬により治していきます。

体のどこも悪くないのに心因性でどうしようもなく舐めてしまう場合にはエリザベスカラーの着用も検討してみましょう。
カラーを着用するのが嫌がる猫ちゃんは多いのでそのようなときには舐めないように苦い味がするスプレーなどが市販で売られているのでそういうのを活用するのもよいでしょう。

まだ脱毛がない場合には、バランスの取れた食事やサプリメントの服用などにより健康的な皮膚や毛を目指すことができます。
肌や毛質に特化したフードやサプリメントは中には病院でしか処方してもらえないものもありますのでぜひお近くの獣医師に相談してみてください。
最近では腸内細菌叢も注目を浴びていて、さまざまな整腸剤あるいはサプリメントが皮膚の悪い子あるいは悪くない子にもにはおすすめされています。

       

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