僧帽弁閉鎖不全症
僧帽弁閉鎖不全症|川西市のミネルバ動物病院【犬猫専門】整形外科、手術
僧帽弁閉鎖不全症
心臓は外から血液が戻ってくると、まず、心臓の中の部屋のひとつである心房に入ってきます。その後、心室に移動し、心臓の外に出て行きます。この心房と心室を隔てているものが「弁」です。これは心室から心房に戻ってこれない構造をしています。
僧帽弁閉鎖不全症とはこの弁の機能が失われ、心室に移動した血液が再度心房に戻ってくる病気です。そうなると、心房は外から戻ってきた血液と心室から再度戻ってきた血液とで心房はパンパンに膨れ上がり、さまざま症状(綿がのどに詰まっているかのような空咳、散歩を嫌がるなど)を引き起こします。
好発犬種はマルチーズ、ポメラニアン、シーズーなどの小型犬です。これらの犬種は年をとるにつれて発症する可能性が高くなりますので、6歳以上のわんちゃんでは要注意です。
治療法は生活改善、病気の進行を遅らせる薬剤の投与、外科手術などがあります。ただし、いずれの方法を選択するにしても最も重要なのは「早期発見」です。ワクチン接種やフィラリアのお薬を取りに来院した際には、必ず「聴診」を受けるようにしましょう。