犬の乳腺腫瘍とは?症状と良性・悪性の違い

犬の乳腺腫瘍とは?症状と良性・悪性の違い|川西市のミネルバ動物病院【犬猫専門】整形外科、手術

2024/09/19ケガ・病気

犬の乳腺腫瘍とは?症状と良性・悪性の違い


犬の乳腺腫瘍とは?症状と良性・悪性の違い|川西のミネルバ動物病院

愛犬家の皆さま。
犬の乳腺腫瘍についてどのぐらいご存知でしょうか。
乳腺腫瘍と聞いただけで、助からないのでは?手術が必要なのでは?と思ってしまう方も多いことでしょう。
ここでは犬の乳腺腫瘍についての正しい知識を深めてもらい、愛犬にもしものときがあった時に正しく動けるようになっていただきたいと思います。

犬の乳腺腫瘍とは

犬の乳腺腫瘍とは、避妊手術を行なっていない雌に発症することが多い腫瘍です。
腹部の乳腺のある部位に発症します。
初期の段階には、小さな固いしこりができ、そのうち痛みや出血をともなうこともあります。

犬の乳腺腫瘍における良性、悪性の割合はフィフティーフィフティーです。
悪性腫瘍だった場合のさらに半数は、他の部位に転移するといわれています。

乳腺腫瘍の症状について

乳腺腫瘍の症状は、人間と同じようにしこりができますが、良性と悪性によって症状が異なります。
それでは、良性・悪性それぞれの症状について見ていきましょう。

良性の乳腺腫瘍の症状

一見すると、通常の皮膚と同じに見え、しこりがあるとは分かりません。
触ると、皮膚のすぐ下に、米粒から小豆大の硬いしこりを確認することができます。
しこり以外に、異常が見られることはあまりありません。

悪性の乳腺腫瘍の症状

悪性腫瘍の場合、初期の段階では良性の腫瘍と同じく小さいしこりが確認できます。
良性と異なるのは、そのしこりがだんだんと大きく成長していく点です。

などといった症状が見られる場合は、悪性の可能性があります。

悪性腫瘍か良性腫瘍かはどのようにして分かる?

上記に挙げたように、良性と悪性とでは症状が異なりますが、これだけで悪性か良性かの判断はできません。
最終的な診断のためには、病理組織検査が必要になります。
病理組織検査とは、組織を摘出して検査をする方法です。

犬の乳腺腫瘍の原因は?

犬の乳腺腫瘍の原因は、乳腺の細胞が雌性ホルモンにさらされることによるとされています。
このほか、一部のホルモン製剤の使用がリスクを上昇されるという報告もあります。
また肥満などもリスク因子のひとつであるともされています。

犬の乳腺腫瘍の予防は可能?

犬の乳腺腫瘍の予防は可能?|川西のミネルバ動物病院

愛犬が苦しむ姿は飼い主さんにとって辛いものです。
できれば見たくないですよね。
あらかじめ乳腺腫瘍を回避できるのであればしたいと思っているのではないでしょうか。

犬の乳腺腫瘍の予防のひとつに、避妊手術があります。
早期に避妊手術をすることにより、乳腺腫瘍の発生リスクを低減できるとされています。
初回発情前に避妊手術をすれば、発生率は0.05%、初回から2回目の発情までに行なえば、発生率は8%、2回目以降であれば26%まで発生率を抑えられるといわれています。

犬の乳腺腫瘍の手術について

犬の乳腺腫瘍の治療には、外科手術による腫瘍摘出が最も効果的であるとされています。
ただし、摘出方法にはいくつかの選択肢があります。

症状や犬の年齢や犬種などによって、獣医師が総合的に判断して手術方法を決定します。
早期に摘出手術を行なえば、転移や悪性転化のリスクを減らすことが可能です。
根治も可能だといえます。
しかしながら、長期にわたり放置してしまった場合には、手術が不可能となったり、他の部位に転移したりするなどして、根治は難しくなります。

乳腺腫瘍になりやすい犬種とは?

犬のなかでも乳腺腫瘍になりやすい犬種がいます。
小型犬種でいえば、プードル、チワワ、ダックスフンド、ヨークシャー・テリア、マルチーズ、コッカ―スパニエルなどです。
大型犬種だと、イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル、イングリッシュ・セッター、ジャーマン・シェパート・ドッグなどが挙げられます。

まとめ

犬の乳腺腫瘍の50%は良性です。
しかしながら、50%は悪性とされています。
悪性腫瘍であれば命にかかわる確率は高くなります。
早めの治療が望ましいです。

しかしながら、良性だからといって油断は禁物です。
良性であっても、将来的に悪性に転化する場合もあります。
良性と診断されてもできるだけ早期に手術による摘出を行なったほうが良いといえます。
術後は、ほとんどの場合、通常どおりの生活に戻れます。
ただし、飼い主さんは、ときどきは切除した部分や未切除の部分においても、乳腺領域を触ってみて、しこりができていないかの確認をするようにしましょう。
そして、数か月に一度は動物病院を受診して、定期チェックを怠らないようにすることが大切です。

高齢の場合でも、術前検査をして問題なく健康状態が良好であれば、手術をすることは可能です。
放置してしまえば、その分リスクが増します。
早期手術をすることにより、リスクを下げると同時に根治も見込めます。
愛犬を触っていてしこりを見つけたら、年齢関係なく早めに動物病院を受診しましょう。

また愛犬と長く一緒にいるために、日頃から愛犬の様子に気を付けておくようにしましょう。
愛犬とのスキンシップが大変重要なカギを握っています。
スキンシップのなかで、しこりを見つけることがあるかもしれないからです。
もししこりを見つけたら、「大きくないから大丈夫」と自己判断をせずに、獣医による診察を受けることをおすすめします。
愛犬の健康のために、飼い主さんは正しい知識を身に付けること、日頃からスキンシップをしながら愛犬の状態を注意深く観察することが大切です。

ミネルバ動物病院では、乳腺腫瘍・避妊手術の手術が可能です

といったお悩みは、ミネルバ動物病院へご相談ください。

乳腺腫瘍は手術実績も多く、軟部外科などの手術を得意としています。
避妊手術は、腹腔鏡手術が可能です。傷口が小さく、回復が早いため、わんちゃん・ねこちゃんの体への負担が大幅に軽減できます。
川西市、猪名川町、宝塚市、伊丹市、池田市で腹腔鏡手術を行っている病院は1病院のみ。ぜひ当院へご相談ください。

       

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