犬の熱中症の症状と応急処置!予防法についてもご紹介!

犬の熱中症の症状と応急処置!予防法についてもご紹介!|川西市のミネルバ動物病院【犬猫専門】整形外科、手術

2024/06/20ケガ・病気

犬の熱中症の症状と応急処置!予防法についてもご紹介!


犬の熱中症の症状と応急処置!予防法についてもご紹介!|川西のミネルバ動物病院

犬も熱中症になることをご存知でしょうか?
人間にとっても熱中症は、命の危険にさらされることもありますが、犬も同じく悪化すると死に至ることもあります。
ここでは、大切な愛犬を熱中症から守るための予防方法と、もし熱中症にかかってしまったときの対処の方法や、その見分け方についてご紹介いたします。

熱中症とは?

熱中症とは、高温多湿な環境に長時間いることにより、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態のことを指します。
熱中症になると、体温が上昇するとともに脱水によって体内の血液が濃縮し、血圧が低下します。
熱中症は、時間の経過とともに悪化していきます。
対応が遅れると、内臓や脳の機能障害などの後遺症につながります。
もっと最悪の場合、命を落とす危険があります。
幸い、熱中症がすぐに回復したとしても、数日後に体の機能障害が出ることがあるので、注意が必要です。

「もしかして熱中症かも?」という疑いをもったら、動物病院での受診をおすすめします。
「軽度のようだし様子を見てみよう」とそのまま放っておくと、熱中症が進行している場合もあります。
熱中症のサインが見られたら、迷わず獣医師に相談しましょう!

見逃してはいけない!愛犬の熱中症のサイン

愛犬が「ハアハア」と激しい口呼吸をしているシーンを目にしたことがあると思います。
これは、パンティングと呼ばれており、体温が急上昇したときに体内の熱を下げるために行なっています。
熱中症の初期症状では、このパンティングが通常より速くなります。
パンティングがいつもより速くなっていたら熱中症のサインです。

このほかにも、熱中症のサインがあります。
どのような症状が見られるのか見ていきましょう。

上記のような症状が見られたら、熱中症のサインです。
このようなサインを愛犬から受け取ったら、これまで愛犬が置かれていた状況についても振り返ってみてください。
下記のような状況に置かれていませんでしたか?

動物病院を受診の際には、上記のような状況に置かれていた旨を獣医師に伝えましょう。

熱中症と見られたらすぐに行なうべき応急処置

愛犬に前項で挙げたような熱中症の症状が見られたら、すぐに応急処置を行ないましょう。
ポイントは、3つです。

  1. 日陰
  2. 水もしくは氷

それでは、具体的にどのような応急処置をしたら良いのか見ていきましょう。

自宅の場合は、バスルームや庭の木陰で、シャワーをかけて体を冷やしてあげたうえで、氷のうを犬の太い血管がある場所(頭、首筋、のど、脇の下、お腹、太もも)にあて冷やしてあげましょう。
重症の場合には、脳障害を起こす可能性があるので、脳へのダメージを抑えるためにも頭もしっかり冷やしてあげます。

もし散歩中に熱中症の症状が見られた場合には、ひとまず、愛犬を涼しい日陰に連れていきます。
あれば水で濡らしたタオルを犬に巻き、そのうえから水をかけながら風を送るという方法を取ることをおすすめします。

熱中症は早期治療が重要です。
上記の応急処置が終わったら、動物病院を受診しましょう。

応急処置の注意点とは?

熱中症の応急処置を行なう場合、体を冷やしますが、ひとつだけ注意しなければならない点があります。
冷やしすぎに注意してください。
ワンちゃんの平熱は、38℃台ですが、体温が上がっている状態から一気に平熱まで体温を下げると、そのあとも体温が下がり続けてしまいます。
体温が下がり体が冷えすぎてしまうと、冷えた体を温めようと血管が収縮したり、「シバリング」という呼ばれる体の震えが起こります。
冷やしすぎは、逆効果だということを覚えておいてください。

愛犬の熱中症を防ぐには?

愛犬の熱中症を防ぐには?

ポイントは、熱中症にならない環境を整えてあげるという点です。
ワンちゃんにとって熱中症にならない快適な環境は、気温が25~28℃、湿度は45~65%といわれています。
エアコンや扇風機を上手に活用することで、愛犬に最適な室温と湿度の調整をすることができます。
しかしながら、エアコンの温度を低くし過ぎると、ワンちゃんにとってはあまりよくありません。
というのも、冷気は部屋の下の方に滞留します。
温度が低すぎると、ワンちゃんは冷気にずっとさらされることになり、体調不良の原因にもなります。

室内での注意点

人間と同じく、室内にいても熱中症になる可能性はあります。
特に夏場は、エアコンをつけていないと日中は高温多湿になるので注意が必要です。

日中お留守番をしているワンちゃんには、特に気を付けてあげる必要があります。
気温を25~28℃、湿度45~65%に維持するとともに、いつでも水が飲めるようにしてあげておきましょう。
そのほか、アルミマットや大理石など犬用のクール商品がありますので、こちらを上手に取り入れて、ワンちゃんが過ごしやすい環境をつくってあげてください。

屋外で飼っている場合の注意点

日常的に屋外でいるワンちゃんの場合は、飼い主さんの目が常に届くというわけではありません。
そのため、体調の変化に気が付きにくいという難点があります。

夏場は、飲み水を頻繁に交換してあげるとともに、2~3時間に一度は、様子を見てあげてください。
可能であれば、夏場だけでも室内に入れてあげることが熱中症予防につながる最善策になります。
それが難しければ、以下の点に気を付けるようにしましょう。

外出の際の注意点

夏場だからといって、散歩を止めてしまうと犬の健康のためにはよくありません。
しかしながら、他のシーズンと同じように散歩をしていたのでは、愛犬が熱中症にかかる可能性もあります。
夏場の散歩の際には、以下の点に注意をするようにしましょう。

真夏の日中のアスファルトは、焼けるように熱くなっています。
実際に手で触ってみると、熱くて触れないほどです。
そのうえを愛犬が素足で歩くと想像してみてください・・・
とても可愛そうですよね。
直接触っても熱いうえ、輻射熱(ふくしゃねつ)と呼ばれる、熱くなったアスファルトから放出される熱で、道路に近いところは飼い主さんがいる道路から離れたところに比べて、温度はかなり高くなっています。
真夏の日中の散歩は、愛犬にとって過酷以外のなにものでもありません。
愛犬のためにも早朝や夕方など、比較的涼しい時間帯を選んで散歩に出かけるようにしましょう。

人間と同じように、犬にとっても水分補給は大切です。
脱水症状になるのを防ぐためにも、こまめな水分補給を心がけましょう。
また水は、熱中症になった際に犬に直接かけることもできます。
必ず持って行くようにしましょう。
うちわやハンディファンなど、風を送るものも持ち歩くと良いでしょう。

「少しだけ」と思って車内に愛犬を残しておくのは、危険なので、絶対にやめてください。
エアコンの入っていない車内は、わずか15分ほどでも10℃上昇すると言われています。
炎天下の車内は、70℃を超えます。
たとえ5分でも絶対に車内に残して出かけることはやめましょう。

まとめ

犬のなかでも熱中症になりやすい犬種があります。
パグやフレンチブルドックなどの短頭種、毛が長く厚いダブルコートの犬種、日光を吸収しやすい黒い色の被毛の犬のほか、中高齢で肥満気味の犬や体温調節がうまくできない子犬やシニア犬、心臓病や呼吸器系、腎臓疾患などの持病がある犬なども要注意です。

愛犬を熱中症から守れるのは、飼い主さんだけです。
話すことができないワンちゃんですから、どんな過酷な環境であっても訴えることができません。
飼い主さんが、しっかりと過ごしやすい環境をつくってあげるようにしましょう。
また万が一熱中症のサインが見られたら、応急処置を行ない、早めに動物病院に連れて行くようにしてください。

       

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