犬の多飲多尿は病気?原因と予防、対策について

犬の多飲多尿は病気?原因と予防、対策について|川西市のミネルバ動物病院【犬猫専門】整形外科、手術

2025/06/12ケガ・病気

犬の多飲多尿は病気?原因と予防、対策について



「あれ?うちの子、最近水飲む回数増えた?おしっこの量も増えたよね?」
そんな風に感じている飼い主さん必見!

ここでは、犬の多飲多尿について、その原因や予防、対策についてご紹介いたします。

うちの子は、多飲多尿?多飲多尿の目安は?

「最近、なんとなく水を飲む回数が増えた、おしっこの量が増えた・・・」
このように感じている方いらっしゃいませんか?
「でも気のせいかもしれないし、多飲多尿の目安はどのぐらいなのだろう?」
そんな風に思ったら、ぜひ下記を参考にしてみてください。

多飲の目安

犬は、1日で体重1kg当たり90~100ml以上が多飲とされています。
ただし、暑い夏や運動をしてのどが渇いている状態のときには、このぐらいの量を飲むこともあります。
ポイントは、この状態が持続しているという点です。

多尿の目安

多尿の目安は、1日で体重1kg当たり50mlを超える尿量とされています。
1日にこの量を超える尿が続いているようであれば、多尿であるといえます。

犬が多飲多尿になる原因とは?

犬が多飲多尿になる原因は何でしょうか?

水を飲んだり、排尿といった行為については、脳と腎臓が関係しています。

犬の体内から水分が大量に失われると、血液中のイオンバランスが変化します。
それを脳が感知し、腎臓での尿の産生量を抑えるホルモンが放出されます。
そうすると犬は、のどの渇きを感じるため、水を飲みます。
と同時に、腎臓からは水分を犬の体内に保持させるホルモンが放出されます。

逆に、犬の体内の水分量が多すぎる場合、腎臓でどんどん尿が作られ水分を体外に放出しようとします。

脳や腎臓の機能がうまく作用していないと、このような作用がうまく働かず、体内の水分調整バランスが崩れてしまうことから多飲多尿という症状が表われるというわけです。

これらのことから、多飲多尿の原因は、脳や腎臓の機能がうまく作用しないことによるものといえます。

多飲多尿から考えられる病気とは?

多飲多尿から考えられる病気とは?

実は、多飲多尿には、病気が隠されている可能性が高いのです。
ここでは、多飲多尿から考えられる病気についてご説明いたします。

犬の糖尿病

犬の糖尿病は、体内のインスリン分泌量が不足し、食事で摂取した糖分が細胞に吸収されにくくなり、血液中の糖分が過剰になっている状態になる病気です。
血糖値が高い状態が続いてしまうと、尿糖が出てきたり、白内障を引き起こすなど合併症を引き起こす恐れがあります。

糖尿病の症状のひとつとして多飲多尿が挙げられますが、このほか体重減少といった症状もみられます。

犬の副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)

副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)は、副腎皮質でつくられるコルチゾールというホルモンが過剰になってしまう病気です。

症状としては多飲多尿のほか、脱毛、皮膚が薄くなる、お腹が張るといった症状がみられます。

犬の子宮蓄膿症(未避妊のメス犬のみ)

避妊手術をしていない中高齢のメスによくみられる病気です。
閉経したメス犬に多くみられる病気で、子宮のなかに細菌感染が起こり膿がたまることにより発症します。
この最近がつくり出す毒素が、脳からホルモンを出すことを妨げるため多尿と引き起こし、その結果多飲になります。

このほかの症状としては、元気がなくなる、食欲がない、嘔吐、外陰部からの膿などがあります。
病気が進行してしまうと、敗血症を引き起こし命に関わるため、早めの治療が重要です。

犬の腎臓病

腎臓病によって腎機能が低下し、再吸収量が低下すると、どんどん尿が出てしまう多尿になり、結果多飲へとつながります

慢性腎不全の初期症状が多飲多尿ですが、病気が進行していくと、元気がなくなり、食欲が低下します、そのため体重が減少し、嘔吐などもみられるようになります。

この病気の怖いところは、動物病院で血液検査を行なっても、病気がかなり進行しないと数値の異常が見られません。
そのため、病気が発見されたときには、腎臓病の末期であるということもあります。

家庭での飲水量、尿量の測り方

多飲多尿の疑いがある場合、家庭でも飲水量や尿量を測ることができます

飲水量を測るのは、最初に与えた水の量を把握しておくことで、減った水の量から飲水量が分かります。

尿量については、ペットシーツでおしっこをする犬であれば、家庭で量ることが可能です。
ペットシーツの重さをあらかじめ量っておき、おしっこをした後のペットシーツの重さを量れば、その差で尿量が分かります。

多飲多尿の対処法について

多飲多尿かな?と疑ったときには、早めに動物病院の受診をおすすめします。

水を多く飲みすぎるからと、ご家庭で飲水の量を制限することは決してしないようにしましょう。
水を制限してしまうと、脱水症状を起こしてしまう危険性があります。

多飲多尿の予防について

多飲多尿の症状を引き起こす病気のひとつである副腎皮質機能亢進症においては、ステロイドを過剰摂取すると発症する確率が高くなるといわれています。
ステロイド投与の際は、獣医師の指示に従い、適量を適切に投与するようにしましょう。

また子宮蓄膿症も、多飲多尿を引き起こす病気のひとつです。
これは、避妊手術をすることによって確実に予防することが可能です。

まとめ

犬の多飲多尿の影には、病気が隠れている可能性が多いにあります。
「最近、水を飲む量が増えたかも・・・おしっこの量も多くない?」
そんな風に思ったら、早めに動物病院を受診することをおすすめします。

       

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