犬に牛乳はNG!?飲んでしまった時の症状と応急処置について

犬に牛乳はNG!?飲んでしまった時の症状と応急処置について|川西市のミネルバ動物病院【犬猫専門】整形外科、手術

2024/12/26飼い方・しつけ

犬に牛乳はNG!?飲んでしまった時の症状と応急処置について


犬に牛乳はNG!?飲んでしまった時の症状と応急処置について|川西のミネルバ動物病院

人間にとって栄養価の高い牛乳も犬にとっては、下痢や嘔吐、アレルギーを起こす原因となる場合があります。
ここでは、愛犬が牛乳を口にしてしまった際に、どんな症状が起こるのか、またその時の対処法についてご紹介いたします。

犬はどうして牛乳がNGなの?

人にとってはメリットが大きい牛乳が犬に害があるのはどうしてでしょうか?

牛乳には「乳糖(ラクトース)」という炭水化物に分類される成分が含まれています。
これを体のなかで分解するために必要なのが、ラクターゼという消化酵素です。
犬は人に比べて、このラクターゼの分泌が少ないので、牛乳を飲むと乳糖が分解されず、腸に刺激を与えてしまい、結果、下痢や消化不良といった症状を引き起こしてしまうのです。

生まれて1ヶ月ほどの子犬は、ラクターゼが分泌されているので、母親の母乳に含まれる乳糖は分解できます。
しかしながら、牛乳の乳糖をすべて分解できるほどのラクターゼの量はありませんので、子犬であっても牛乳を飲めば下痢などの症状が見られます。
そして成長するに従って、ラクターゼの分泌はほとんどなくなるため、成犬は特に牛乳を口にしないよう注意が必要となるのです。

犬が牛乳を飲んだときの症状

犬がもし牛乳を飲んでしまったら、以下のような症状が見られることがあります。

下痢

水様便のようなひどい状態になったり、何度も下痢便が出たりすると、脱水症状に陥ってしまい、ぐったりとしてしまうことがあります。
そうなる前に早めの受診が必要です。

アレルギー反応

牛乳に含まれるタンパク質成分に対して、犬がアレルギー症状を起こす場合があります。
アレルギー症状としては、皮膚に発疹が出る、嘔吐などさまざまですが、飼い主さんとしては、牛乳アレルギーと結びつかないかもしれません。
発疹や嘔吐など気になる症状が出たら、早めに受診してください。

犬にとっての牛乳の摂取量とは?

犬が牛乳を口にした場合、犬の体の大きさによって症状の出方が異なります。

牛乳にアレルギーがある乳糖不耐症の人の場合、体重50kgの成人が牛乳250~300ml以上を飲んだ場合、下痢の症状が表れます。
単純計算すれば、体重1kgあたり5~6ml の牛乳を口にすれば、アレルギー症状が出るという計算です。

牛乳は加熱しても乳糖は分解されないため、牛乳を使用した料理やお菓子にも注意が必要です。

それでは、このことを参考に犬について見てみましょう。
犬の場合、正確なデータはないようですが、体重3kgの小型犬で15~20mlの牛乳を口にすると下痢をすると言われています。
とはいえ、症状には個体差があるので、これはあくまでも目安として捉え、少量であっても気になる症状があれば、早めの対応が必要です。

牛乳の成分が含まれる食品とは?

前述で、牛乳に含まれる乳糖は加熱しても分解されないため、牛乳を含む料理やお菓子を口にしてもアレルギー症状が見られると記しました。

例えば、生クリームやアイスクリームは要注意です。
洋菓子には生クリームを使用したものも多いので、気をつけた方が良いでしょう。

また乳糖という観点で言えば、ヨーグルトにも乳糖はたくさん含まれています。
しかしながら、犬がヨーグルトを口にしても下痢をすることは滅多にありません。
これは、ヨーグルトは発酵することにより乳糖の一部が分解されていること、さらにヨーグルトに含まれる乳酸菌には乳糖の分解を助ける機能もあるからです。

しかしながら、乳糖がまったく含まれていないということはありませんので、犬にたくさん食べさせるのはよくありません。

犬が牛乳を口にしてしまった時の対処法

犬が牛乳を口にしてしまった時の対処法
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犬が謝って牛乳を口にしてしまったら、どうすれば良いのでしょうか?
水を飲ませる?
吐かせる?
飼い主さんとしては、とりあえず家庭でできる応急処置を・・・と思うかもしれませんが、
牛乳を口にしてしまってぐったりしている愛犬に飼い主さんがしてあげられる応急処置はありません

水を飲ませてみたところで、飲んだ牛乳の量は変わりませんし、成分が薄まることもありません。
それどころか、かえって水分を摂りすぎて下痢がひどくなる恐れもあります。

少量であれば、動物病院に問い合わせて、どうすればよいか聞いてみることをお勧めします。
下痢や嘔吐をしている場合には、下痢や嘔吐物を動物病院に持参して、いつ頃口にしたのか、どんな症状が出ているのかを獣医師に伝えましょう。

病院では、下痢や嘔吐が激しい場合には、牛乳によるアレルギー反応のほかに、病気の可能性も考えられるので、血液検査やレントゲン検査などを行ないます。
検査結果や症状に応じて、注射をすることもあります。

まとめ

犬に牛乳を与えると良くないということは、なんとなく分かっていてもどのような症状が出るのかは、あまり知らないという方が多くいらっしゃいます。
またどのぐらいの量を摂取すれば症状が表れるのかということは、なおさら多くの方がご存知ないでしょう。

牛乳が犬に与える影響を知らないがゆえに、栄養があるから犬にも・・・という飼い主さんの愛情が仇となってしまう場合があります。
牛乳が犬に与える影響をしっかりと理解した上で、日頃から気をつけたいものです。

       

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