犬の避妊手術はするべき?時期やメリット・デメリットをご紹介!

犬の避妊手術はするべき?時期やメリット・デメリットをご紹介!|川西市のミネルバ動物病院【犬猫専門】整形外科、手術

2025/01/06飼い方・しつけ

犬の避妊手術はするべき?時期やメリット・デメリットをご紹介!


犬の避妊手術はするべき?時期やメリット・デメリットをご紹介!|川西のミネルバ動物病院

この記事を読んでいる方は、「愛犬の避妊手術をするべきか否か迷っている」という飼い主さんではないでしょうか?
避妊手術をしたときのデメリットばかり耳に入り、なかなか避妊手術に踏み切れないという
飼い主さんもいらっしゃるでしょう。

ここでは、愛犬の避妊手術を迷っている飼い主さんに、避妊手術のメリット・デメリットや、いつするべきなのかなどについてご紹介いたします。

なぜ避妊手術をするのか?

避妊手術の目的は、大きく2つあります。

ひとつは、永久的な避妊のためです
そして、もうひとつは病気の予防や治療のためです。

これだけ見れば、避妊をしておく方が良いのではと思う方も多いと思いますが、とはいえ、健康な体にメスを入れるのに抵抗を感じる飼い主さんもいらっしゃるのは確かです。

犬の避妊手術のメリット・デメリット

愛犬に避妊手術を受けさせるかどうかを飼い主さんが迷っている理由に、果たして避妊手術は安全かどうか?といった不安があると思われます。

ここからは、避妊手術のメリット・デメリットについてご紹介いたします。

ぜひ判断材料にしていただければと思います。

避妊手術のメリットについて

避妊手術のメリットは、大きく2つです。

子宮、卵巣、膣などの疾患の治療及び予防ができる

卵巣腺癌、顆粒膜細胞種といった卵巣疾患、子宮腺癌、平滑筋肉腫、子宮蓄膿症などといった子宮疾患、これらの病気を完全に防ぐことができるのが、避妊手術の大きなメリットのひとつです。

また雌性ホルモンが関係している疾患やクッシング症候群、糖尿病などのステロイドホルモン依存症疾患の治療や予防にも、避妊手術は効果的です。

生理時の出血や、偽妊娠などがなくなる

生理時に発生する発情出血、乳汁分泌、また巣づくりや保育などといった飼い主さんを悩ませる問題行動につながる偽妊娠がなくなります

避妊手術のデメリットについて

避妊手術のデメリットは、大きく3つあります。

全身麻酔によるリスク

健康体であればリスクとしては大変低いですが、避妊手術は全身麻酔をかけて行なうため、麻酔のリスクは避けられません。

たとえ、事前に十分な準備をしても、麻酔事故は起こり得ます。

その確率は10000件のうち2.5件ほどと言われています。

尿失禁

避妊手術後の合併症である尿失禁も一定の割合で存在します。

発症した際は、内服薬による治療法などを行ないます。

個体差はありますが、これにより、日常生活にはさほど支障はなくなります。

妊娠できなくなる

繁殖に必要な臓器を摘出するので、当然妊娠はできなくなります

太りやすくなる

避妊手術後は、エストロジェンと呼ばれる食欲抑制効果のある分泌物の分泌がなくなります。

そのため、食欲が増進して肥満になりやすいのです。

また卵巣を除去することにより、生体に必要なカロリーが減少します。

そのため、手術前と同じカロリーの食事を摂っていると体重が増加します。

性格が変わる!?

避妊手術後、性格が変わるという話をよく耳にすると思います。

尿マーキングや放浪などの問題行動について、これまでと何らかの変化が見られたため、飼い主は性格が変わったと思うのだと考えられます。

しかしながら、問題行動の期間が長ければ長いほど、避妊しても問題行動についての変化はあまり見られないとされています。

犬の避妊手術はいつがいい?おすすめの時期について

犬の避妊手術はいつがいい?おすすめの時期について|川西のミネルバ動物病院

おすすめなのは、3~6か月齢時です。

あまりに早すぎると、麻酔リスクが上がるだけでなく、発育不良や尿失禁、排尿障害、免疫低下、行動異常、肥満などといったさまざまな合併症を併発してしまう恐れがあります。

犬の避妊手術の術式について

犬の避妊手術には、大きく2つの術式があります。

ひとつは、卵巣のみを摘出する「卵巣摘出術」、もうひとつは、卵巣と子宮を同時に摘出する「子宮卵巣摘出術」です。

アメリカでは「子宮卵巣摘出術」、ヨーロッパでは「卵巣摘出術」がポピュラーです。

日本においては、アメリカ同様「子宮卵巣摘出術」が多くなっています。

目的別に術式を検証

いざ、愛犬の避妊手術をすると決めたものの、どちらの術式にするのか悩んでいる方も多いことでしょう。

ここからは、飼い主さんの目的別にどちらの術式が適しているのかご説明いたします。

避妊手術による尿失禁のリスクをできるだけ避けたい

犬の避妊手術をした際の合併症として尿もれがあります。

これは、避妊手術後のホルモンバランスの乱れによるものです。

「卵巣摘出術」と「子宮卵巣摘出術」どちらとも尿失禁を発症する場合があるものの、どちらかというと「卵巣摘出術」よりも「子宮卵巣摘出術」の方が尿失禁のリスクが高いという報告があります。

これらのことから、手術後の尿失禁のリスクをできるだけ低くしたい場合は、卵巣のみを摘出する「卵巣摘出術」がおすすめです。

子宮蓄膿症の予防をしたい

「卵巣摘出術」が完璧に行われれば、合併症も少なく、子宮蓄膿症の発生もありませんが、万が一、卵巣の取り残しがあったなら、命の危険がある子宮蓄膿症を発症するリスクが高まります。

犬の卵巣は脂肪に覆われています。

手術中には脂肪が邪魔してしっかりと子宮を確認することができず、確実な卵巣摘出が困難であるといわれています。

たとえ、目視では確認できないような卵巣の取り残しであったとしても、ホルモンの影響で、数週間以内に、卵巣が再生してしまい元の大きさに戻ってしまうのです。

そうなれば、再び発情期が訪れてしまいます。

そのため、雌性ホルモンが関与している子宮疾患も発生する可能性も再び浮上することになるのです。

これらの可能性を全て除去できるのは、万が一卵巣を取り残した場合でも病気の発症リスクを下げることができる「子宮卵巣摘出術」なのです。

まとめ

これから避妊手術を考える飼い主さんにとって、さまざまな疑問や不安も多い愛犬の避妊手術。

無計画な繁殖を防ぐため、また病気の予防や治療に効果的であるため、愛犬と穏やかに安心して長く暮らすためには必要と考える飼い主さんが増えています。

生後3~6か月齢に行なうのが、最もおすすめです。

病院によって手術費用も異なります。

また開腹術ではなく愛犬に負担の少ない腹腔鏡手術を希望される方は、事前に行きつけの動物病院が腹腔鏡設備があるかどうかあらかじめ確認しておくとよいでしょう。

ミネルバ動物病院では、腹腔鏡による避妊手術が可能です

といったお悩みは、ミネルバ動物病院へご相談ください。
わんちゃん・ねこちゃんの避妊手術は、腹腔鏡手術が可能です。傷口が小さく、回復が早いため、わんちゃん・ねこちゃんの体への負担が大幅に軽減できます。
川西市、猪名川町、宝塚市、伊丹市、池田市で腹腔鏡手術を行っている病院は1病院のみ。ぜひ当院へご相談ください。

       

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